バリュードメインの評判・料金・永久無料の条件を解説
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バリュードメイン(Value Domain)は、GMOデジロック株式会社が運営するドメイン取得・管理サービスです。570種類以上のドメインを取り扱い、登録実績は700万件を超えます。「更新料が永久無料になる」という特典が注目されがちですが、その裏には条件があり、ドメイン価格も毎月のように見直されているため、契約前に知っておきたい点が少なくありません。この記事では、2026年10月3日時点で公式サイトの記載を確認できた情報だけをもとに、ドメインの料金・永久無料の条件・WHOIS代行・移管・解約のルール・向いている人を整理します。同じ事業者が提供するレンタルサーバーについては、コアサーバーなど、レンタルサーバーのカテゴリで別に解説しています。
更新料は初年度より大きく上がり、価格は毎月見直される
バリュードメインの料金を見るうえで最初に押さえたいのは、新規取得の価格と更新の価格が別物だという点です。公式の価格表には「新規取得(初年度)」「更新/年」「移管」「新規取得(定価)」の列が並び、新規取得(初年度)の欄は「キャンペーン適用後の掲載価格」と注記されています。たとえば.comは、初年度が790円、2年目以降の更新が1,986円と表示されています。初年度の安さだけを見て申し込むと、翌年以降の請求額が想定より高く感じられる場合があります。
もうひとつ見逃せないのが、「サービス維持調整費」の存在です。バリュードメインは2022年12月26日付のお知らせで、電気代の高騰、為替の円安、ドメイン仕入れ価格の値上がりを理由に、2023年2月1日以降のドメイン契約手続きを対象として、10〜20%程度の「サービス維持調整費」を加算すると発表しました。電気代や為替が以前の水準に戻った場合は撤廃も含めて柔軟に対応し、1〜3か月程度ごとに見直す方針も示されていました。その後も見直しは続いており、2026年9月28日付の公式価格表では、サービス維持調整費率24.5%を含むお支払い額と明記されています。さらに、公式のお知らせ一覧には、2026年1月から10月まで毎月のように「ドメイン価格についてのお知らせ」が掲載されているほか、9月15日にも「ドメイン価格改定のお知らせ」が出ています。
つまり、この記事に掲載している金額も永続的なものではなく、時期によって変わる前提で読む必要があります。更新費用が年ごとに変動し得る以上、取得時の安さだけでなく、数年運用した場合の総額で判断することが大切です。総額の考え方はドメインの取得費用と更新料を含めた総コストでも整理しています。
掲載している金額は、すべて税込・サービス維持調整費を含む2026年10月3日時点の公式表示です。キャンペーンやサービス維持調整費率の見直しで変わるため、最終的な支払額は申し込み手続き画面に表示される金額が基準になります。
ドメイン永久無料は条件付きの特典である
バリュードメインを検討する人の多くが気にするのが、「ドメイン永久無料」です。公式サイトでも、対象のレンタルサーバーとドメインの同時申し込みでドメイン料金が永久無料になる特典が大きく紹介されています。ただし、この特典は単体でドメインを取得するだけでは使えず、対象サーバーとの組み合わせが条件になります。
コアサーバーV2プラン(CORE-X・CORE-Y・CORE-Zのいずれか)を対象にした特典では、ドメインとコアサーバーV2プランの同時申し込みが必要です(サーバー側の詳細はコアサーバーの解説を参照してください)。トライアル期間中に12か月以上の本契約を結ぶことも条件とされています。ドメインとサーバーは同一のユーザーアカウントで管理する必要があり、自動更新の設定も確認が求められます。対象になるドメインは.com・.net・.org・.biz・.info・.jpで、ローマ字と日本語の両方が含まれます。一方で、プレミアムドメインや他社で管理しているドメインなど、対象外となるものがあります。
また、「永久無料」が意味するのは主に更新料金です。公式の説明では、取得費は初回の申し込み時に発生し、本契約の際に割引される形で、更新料金が永久無料になるとされています。つまり、完全にゼロ円で取得できるという意味ではなく、取得時の費用は発生するという点を理解しておく必要があります。サーバーを解約した後は、通常のドメインとして利用を続けられます。なお、バリュードメインOneのOneレンタルサーバーにも、プランに応じて1〜2個の「永久無料ドメイン」が付く特典があり、ベーシックとプロが1個、ビジネスが2個と案内されています。
使い続けるサーバーがすでに決まっている人にとっては大きなメリットですが、ドメインを手に入れる目的だけで条件付きの特典に合わせてサーバーを契約してしまうと、結果的に割高になることもあります。「永久無料のために必要なサーバー契約の総額」と「ドメインだけを単体で契約し続けた場合の総額」を見比べてから判断するのが堅実です。
管理画面の入口が複数あり、サポート窓口の種類が限られる
バリュードメインは、ドメインのブランド名であると同時に、サーバーやセキュリティなどを含む総合サービスの名称でもあります。公式サイトには「バリュードメイン」のほか、ドメインとサーバーをまとめて申し込める「Value Domain One」という入口も用意されています。従来のバリュードメインの管理機能はそのまま継続されると案内されていますが、ブランド名や入口が複数あるため、初めて利用する人は、どこから何を操作するのか全体像をつかむまでに少し時間がかかります。
サポート体制にも特徴があります。公式のサポートページには、ライブチャットとお問い合わせフォームが案内されています。ライブチャットの受付時間は月曜から金曜の午前10時から12時、午後1時から5時までで、土日祝日は休みです。お問い合わせフォームは24時間受け付けています。ドメインの更新や設定など日常的な手続きは、管理画面から自分で行う設計です。
トラブル時に常時すぐ相談できる窓口を重視する人にとっては、物足りなく感じられる可能性があります。一方で、管理画面の操作を自分で進められる人であれば、サポート面で大きな支障は出にくいでしょう。
運営会社はGMOデジロック、20年以上の運用実績がある
ここからは、バリュードメインの強みを整理します。まず、運営会社の信頼性です。バリュードメインを運営しているのは、GMOデジロック株式会社(GMO DigiRock, Inc.)です。公式の会社情報によると、設立は2001年7月で、2004年4月に株式会社化されました。資本金は1,000万円、本社は大阪市北区のグランフロント大阪にあり、代表取締役社長は平岩健二氏です。2011年7月にGMOインターネットグループと資本・業務提携を結び、現在はグループ会社として事業を展開しています。主なサービスとして、VALUE-DOMAIN(ドメイン登録)のほか、レンタルサーバー(XREA・CORESERVER・VALUE SERVER)、本人認証サービスのValue-Authが挙げられています。
サービスの規模も公式サイトで示されています。ドメイン登録実績は700万件を突破し、登録ユーザー数は65万人を突破、サービス運用年数は20周年を超えました。取り扱うドメイン(TLD)は570種類以上にのぼります。取り扱い数だけを比べれば、お名前.comの630種類以上や、ムームードメインの620種類以上を下回りますが、.com・.net・.jpなどの定番に加え、.xyz・.shop・.tokyoといった用途別のドメインまで幅広くそろっており、一般的なサイト運営で選択肢に困ることは少ないでしょう。
運営歴が長く、大手グループの一員であることは、ドメインという長期間使い続ける資産を預けるうえで一定の安心材料になります。ドメインの更新を忘れたり、運営会社の事業継続に不安を抱えたりするリスクを、少しでも減らしたい人に向いた特徴です。
主要ドメインの料金表と3年間の総額
ここでは、主要なドメインの料金を整理します。以下は、公式の価格表(2026年9月28日付のお知らせで10月1日から適用される価格表と、価格ページの表示)に基づく、税込・サービス維持調整費込みの金額です。更新と移管の価格は通常価格で、新規取得(初年度)はキャンペーン適用後の掲載価格です。
| ドメイン | 新規取得(初年度) | 更新(1年あたり) | 移管 |
|---|---|---|---|
| .com | 790円 | 1,986円 | 1,986円 |
| .net | 2,090円 | 2,301円 | 2,301円 |
| .org | 1,370円 | 2,301円 | 2,301円 |
| .info | 590円 | 3,949円 | 3,949円 |
| .biz | 420円 | 3,395円 | 3,395円 |
| .jp(ローマ字) | 2,035円 | 3,889円 | 3,889円 |
| .co.jp | 2,000円 | 5,177円 | 5,177円 |
| .xyz | 330円 | 2,524円 | 2,524円 |
| .shop | 330円 | 6,147円 | 6,147円 |
初年度の価格差が大きい一方で、更新価格は.comが1,986円、.netが2,301円、.jpが3,889円、.co.jpが5,177円と、ドメインの種類によって差があります。.infoや.bizのように、初年度が数百円でも更新時に3,000円台になるドメインもあるため、「安いから」という理由だけで選ぶと、翌年以降に割高感が出ます。
3年間使い続けた場合の総額を、上の表から単純計算してみます。.comは、初年度の790円と、2年目・3年目の更新1,986円×2を合わせて4,762円です。.netは、初年度2,090円と更新2,301円×2で6,692円、.jp(ローマ字)は、初年度2,035円と更新3,889円×2で9,813円になります。.comの通常価格1,986円を3年間そのまま支払った場合は5,958円となるため、初年度のキャンペーンが適用されると、3年総額では1,196円の差が出ます。もちろん、将来の価格見直しの影響は含まれていないため、あくまで2026年10月時点の目安として参考にしてください。
日本の事業者向けサイトであれば、信頼性の面で.co.jpや.jpが選ばれやすい一方、更新費用は.comより高くなります。ドメインの種類ごとの違いは.com・.jp・.co.jpの違いで、ドメイン名の決め方はドメイン名の決め方で詳しく解説しています。
15個以上のドメインを持つと適用されるお得意様割引
バリュードメインには、多数のドメインを管理するユーザー向けに「お得意様割引」が用意されています。管理しているドメインが15個以上になると割引価格が適用され、100個以上の場合は、さらに安い価格が設定されています。100個以上の割引価格については、別途問い合わせが必要とされています。
公式の価格表に掲載されている金額で比べると、.comは通常価格の1,986円に対し、15個以上で1,781円、100個以上で1,582円です。.netは通常の2,301円が、15個以上で2,219円、100個以上で1,904円になります。.jp(ローマ字)は通常の3,889円が、15個以上で3,671円、100個以上で3,328円です。.co.jpと.or.jpは、15個以上・100個以上のどちらでも4,814円で、通常の5,177円より安く設定されています。
個人のブログ運営であれば15個以上を持つ機会は多くありませんが、複数のサイトやブランドごとにドメインを取得する事業者、ドメインの保有数が増えやすい制作会社などにとっては、更新費用を抑えられる手段になります。ドメインを多数管理する場合の考え方は、複数ドメインの管理でも解説しています。
WHOIS情報公開代行が無料で使える
ドメインを登録すると、所有者の氏名や住所などの情報が公開される仕組み(WHOIS)があります。バリュードメインでは、このWHOIS情報を自社の情報に置き換えて公開する「WHOIS情報公開代行」を、無料で利用できます。公式のヘルプでは、「WHOIS情報公開代行を利用するのには料金はかかりません。ドメイン登録後に、ご自身の情報からWHOIS公開代行に変更する場合も無料です」と案内されています。
個人でドメインを取得する場合、自宅の住所や電話番号が公開されてしまうことは避けたいものです。有料の代行オプションを追加しなければならないサービスもあるなか、追加費用なしで利用できる点は、個人運営者にとって実用的なメリットです。
ただし、すべてのドメインが対象になるわけではありません。公式の案内では、属性型JPドメインの.co.jpと.or.jp、そして一部の.asia(GMOレジストラ管理のもの)は、WHOIS代行ができないドメインとされています。一方で、.be・.cn・.in・.nl・.uk・.sgなどの国別ドメインは、システム上は代行が可能ですが、.ukのように住所確認が必要で、確認できない場合に取り消されることもあるため注意が必要です。また、他社へドメインを移管する際は、最初にWHOIS情報公開代行を解除する手順が必要になります。WHOISの仕組みそのものは、WHOIS情報公開代行とはで解説しています。
他社からの移管にも対応し、手順は3ステップ
すでに別のドメイン取得サービスで契約しているドメインを、バリュードメインへ移管して管理をまとめることもできます。公式の案内によると、移管の手順は「ドメイン名を入力」「認証コード(AuthCode)を入力」「お手続き完了」の3ステップです。承認後、移管の完了までは1週間から10日程度かかります。
移管にあたっては、いくつかの条件があります。新規取得またはレジストラ移管から60日間は移管の手続きができません。ドメインの復活手続きから45日が経っていない場合も、移管は不可です。有効期限が14日以上残っていること、移管後の総登録年数が10年を超えないこと、ドメイン登録者のメールアドレスがWHOIS情報に記載されていることも求められます。また、移管の作業には、そのドメイン1年分の更新料がかかり、移管が完了した時点で自動的に1年分が延長される仕組みです。
コアサーバーV2プランの公式案内では、他社で管理しているドメインを移管する場合にも、ドメイン永久無料の特典を受けられるとされています。複数の会社にドメインが散らばっていて更新時期がばらばらな人は、移管でまとめることで、管理の手間を減らせる可能性があります。移管の流れ全般はドメイン移管の方法で、更新の考え方はドメインの更新と自動更新で詳しく解説しています。
解約・返金・支払いなど、運用面でのポイント
運用を始めてから迷いやすいのが、解約や返金の扱いです。公式のヘルプによると、一度登録・取得したドメインは、解約、改名(属性型JPドメインを除く)、契約期間の縮小ができません。これはドメイン全体に共通する仕様で、先願登録制のためと説明されています。更新の手続きをしなければ、有効期限が切れた時点でドメインは削除されます。不要になったドメインについては、ドメイン移動画面で移動先ユーザー名に「admin」と入力し、メッセージ欄に理由を記入して移動することで、更新の通知メールが届かなくなり、ユーザー登録の削除が可能になると案内されています。また、解約いただいても返金はできないと明記されているため、取得前に本当に必要なドメインかを考えておくことが大切です。バリュードメインを退会した場合も、ドメインの有効期限が残っていれば、期限が切れるまでは利用を続けられます。
支払い方法は、クレジットカード(VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club)に加え、コンビニ決済や銀行振込も用意されています。バリュードメインOneの案内では、クレジットカードの自動決済と、事前に入金するデポジット方式があり、デポジットはクレジットカード・銀行振込・コンビニ決済・Amazon Pay・WebMoneyから選べます。クレジットカード自動決済の手数料はかからず、更新忘れによる失効を避けたい場合は、自動更新と組み合わせるのが安全です。支払い履歴や領収書・請求書は、マイページの「領収書・請求書」から確認できます。
なお、ドメインを取得してからサイトを公開するまでの流れは、一般的に次のとおりです。まずバリュードメインのユーザー登録を行い、ドメインを検索して支払いを済ませます。取得後は、サイトを公開するサーバー側にドメインを登録し、ドメインのネームサーバーを設定します。ユーザー登録からコントロールパネルへのログインまでが基本の流れです。ネームサーバーやDNSの基本は、ネームサーバーとはとDNSの基礎知識で解説しているので、初めての人は先に読んでおくとスムーズです。
他のドメイン取得サービスとの違いと、向いている人
最後に、他のドメイン取得サービスとの位置づけを整理します。取り扱いドメインの種類の多さではお名前.com、料金体系の分かりやすさではムームードメイン、エックスサーバーとの連携ではエックスドメインが挙げられます。これらと比べたとき、バリュードメインの独自性は、対象サーバーとの組み合わせで更新料が永久無料になる設計、WHOIS情報公開代行が追加費用なしで使えること、15個以上の管理でお得意様割引が受けられることにあります。ほかのサービスとの全体比較は、ドメイン取得サービス8社比較ランキングにまとめています。
バリュードメインが向いている人
向いているのは、まずコアサーバーV2プランやOneレンタルサーバーを使う予定がある人です。サーバーを契約するなら、ドメインの更新費用が永久無料になる特典を、そのまま活用できます。複数のドメインを持ち、15個以上を管理するようになる人も、お得意様割引の恩恵を受けやすいでしょう。個人情報を公開したくない個人運営者にとっては、WHOIS情報公開代行が無料である点も魅力です。そのほか、複数の会社に分かれたドメインを一か所にまとめたい人にも合っています。
別のサービスを検討したほうがよい人
一方で、困ったときにすぐ質問できる体制を重視する人は、サポートの窓口がライブチャットとお問い合わせフォームに限られる点を事前に確認しておくと安心です。また、ドメインだけを単体で最安値で取得したい人、サーバーは別の事業者を使いたい人は、更新価格や価格の見直しの頻度を踏まえて、ドメインの取得費用の比較を見ながら、他のサービスと見比べておくとよいでしょう。
まとめ:更新費用まで見据えて選びたい人に向いたドメイン取得サービス
バリュードメインは、GMOデジロックが20年以上運営してきたドメイン取得サービスで、登録実績は700万件を超え、570種類以上のドメインを取り扱っています。初年度のキャンペーン価格が目を引く一方、更新料は初年度より高くなり、サービス維持調整費の見直しにより価格が毎月のように変わるため、数年運用した場合の総額で見ることが大切です。更新料が永久無料になる特典は対象サーバーとの組み合わせ条件があり、取得費は別途発生しますが、そのサーバーを長く使う前提なら、更新費用を抑える有力な手段になります。
WHOIS情報公開代行が無料で、他社からの移管にも対応し、15個以上のドメインでお得意様割引も受けられるなど、ドメイン管理の機能はひと通りそろっています。更新費用まで含めた総額で判断したい人、複数のドメインをお得に運用したい人にとって、検討する価値の高いサービスです。ドメインの選び方の基本はドメイン名の決め方で確認し、自分の使い方に合うサービスを選んでください。